戦略コンサルの備忘録

戦略コンサルタントとして日々感じたことや考え方ことの備忘録(On-Off問わず)。学生や他業界の方には戦略コンサルとしてのキャリアを考えるきっかけを、同業の方には日々の学びや苦悩をシェアすることが目的です。

第三者としての価値

コンサルタントの一つの価値として「第三者」があると思います。 その具体例として、社内や業界のしがらみに捕われない問題提起や解決策の提示だったり、他業界におけるベストプラクティスの輸入だったりと、戦略や施策の策定面がよく挙げられます。 一方で…

プロジェクトベースでの人間関係

短期的な関係を生み易いプロジェクトワーク コンサルタントはプロジェクトベースで動くので、基本的にチームもクライアントも3ヶ月くらいで変わります。 人間関係という視点で見た良い面は、どんなに馬が合わなくても3ヶ月我慢すればチームは解散、クライア…

アサインとビジネスチャンス

アサインオファー 8月末に本フェーズが終わることを受けて次のアサインオファーがありました。 僕自身がずっと一緒に働いてみたいと思っていた人のプロジェクトで、即答でアサインを承諾しました。 まだプロジェクト自体受注が100%決まったわけではないので…

論理に頼らないシンプルさ

先週末の事業会社に勤務する友人に言われたこと。 「コンサルの人たちは短時間で業界のこと詳細に調べて資料作り込んで来て、本当すごいなって思うわ。でも、たまにもっとシンプルに言って欲しいなって時もある」 論理的であることは時として複雑さが増す 最…

ついて行きたいと思う人の2つの特徴

今のプロマネ(Aさん)ってすごくマネジメントが上手いなぁと感じていて、少しくらいプロジェクトや体制なんかに文句があっても、まぁいいかと思ってしまうんですよね。なんか、付いていきたいなぁと思ってしまうわけです。(僕自身がずっとファームにいると…

コンサルファームのケース対策

コンサルファームからオファーを貰うためには避けて通れないケース面接について。 そもそもコンサルファームのケース面接には大きく3つのタイプがあるので、タイプ毎の概要とその対策方法・対策本について纏めておきたいと思います。 元々ケース面接は候補者…

コンサルの究極の目的はクライアントの時価総額を上げること

この間、常駐先からオフィスに帰った際に同僚と世間話をした時のことです。 僕:「Aさんって今どんなプロジェクトやってるんですか?」 Aさん:「XYZ社で組織再編のプロジェクトやってるよ」 僕:「そうなんですね。XYZ社って時価総額どれくらいなんですか?…

追い込みと成長

この常駐プロジェクトも残り1ヶ月となりました。 大抵の場合、残り1ヶ月を切ると最終報告に向けてバタバタし始めます。 追い込みが成長を促す チームの仕事が遅くてイライラしたり、自分のタスクが予定通り捌けず焦ったり、クライアントが決めきらずに歯痒か…

激務が大好きなコンサルタントの問題点

コンサルファームで働いていると、数多くの激務話を耳にします。(コンサルファームで働いていなくてもコンサルの激務話は至る所で聞く機会があると思いますが・・・)徹夜して資料を完成させた。毎日2~3時帰宅でDD(デューデリ)した。長期休暇を返上してEx…

論理的思考力は武器になる

今日、いつものように常駐先のデスクでExcelを弄っていると、 「ちょっとちょっと」とクライアントから声を掛けられました。 (前にも似たようなことがありましたね) どうやらカウンターパートが抱える別の検討事項について、資料が分かりにくいと役員から…

「優秀な同僚」はコンサルファームの魅力の一つ

先週末、久々にファームの同期と飲みに行く機会がありました。 僕くらいの入社暦になると残っている数と卒業していった数がちょうど半々くらいになってくる年代なので、同期というのは貴重な存在です。 キャリアの自由度が大きいコンサルならではの前向きさ …

コンサルタントとは協業者

先日つぶやいた内容にちょっとした反響があったのですが、真意が伝わっていない部分もありそうなので、少し補足したいと思います。 コンサルをディスる人って大抵コンサルからディスられてるからな。あとコンサルのことを「使ってやってる」って言う人も裏で…

小さい案件の大きな権限

「大企業かベンチャーか」みたいな話は就活時に耳に蛸ができるほど聞きました。 「俺は数千億円規模のビッグディールを決めたいから商社に行く」 「俺は若い内から色々任せてくれるベンチャーに行く」 デカいことができる商社では全てを把握することも、まし…

初心

入社当初の自分を振り返ると常にファイティングポーズを取っていました。 上位者から指摘を受けたり、資料を直されたり、ディスカッションで自分の意見が通らなかったりする度に無駄な粘りをしていました。 自分の力不足なんですが、それでもただただ悔しさ…

自分事化して考える

下位メンバーが作ってくれたシミュレーションモデルをチェックすると、いくつかの項目が抜けていました。 その事業を経験したことがなく、製造工程や場合によっては製品そのもの自体を見たことがなくても必要なシミュレーション項目を網羅的に出す必要があり…

Excelの上達方法

先週末からシミュレーションのためにExcelをガシガシいじっているのですが、下位メンバーから「Excelの上達方法」について尋ねられたので簡単に纏めておきます。 コンサルファームでは属人的なExcelスキル ひたすら統一されたフォーマットを叩き込まれるパワ…

残り1ヶ月で意識すること

一旦7月末で今フェーズが終わりますが、8月以降の次フェーズの受注も昨日確定しました。 フェーズの切れるタイミングで違うプロジェクトに移れるように色々画策していたのですが、そんな努力も虚しく、次フェーズのアサインも決まりました。 最後まで抵抗を…

仮説なき「頑張る」という言葉

そろそろ本フェーズのゴールラインが見えてきたのですが、中々厳しい状況です。 クライアントが「1週間のリードタイムがあればXX部署からは必要な情報を取得できる」と言っていたはずが、3週間経っても出てこず、XX部署は人がいなくて対応できないの一点張り…

事業会社のニーズ(管理ツール)

完全にメモ代わりです。常駐プロジェクトの面白いところの一つは、事業会社のニーズを観察できるところ。コンサルファームのオフィスに勤務していては見えてこないビジネスニーズについてメモしておきたいと思います。 営業管理ツールを提供するマツリカ 先…

早く帰宅するために実践している3つのこと

僕自身、ファームの中だと比較的帰宅するのが早い方だと思います。(というか早く、ある程度早いキャラとして認識されています) 今日は早く帰宅するために僕自身が実践していることについて。(キュレーションメディア風に) 早く帰宅するために実践してい…

クライアントは誰か?

現在のプロジェクトは複数部署に跨っている中で、僕らはある部署の方についてサポートしています。 僕らが関与し始めた段階で状況はかなり酷く、ゴールや論点が明確になっていないことに加え、部署間で役割分担もできておらず、部署間で重複作業があったり、…

パートナー面接の逆質問ではファームへの興味を示すべき

昨日のパートナーとの世間話の中で、コンサルファームへの入社を志望する方にヒントになりそうなことがあったのでシェアしたいと思います。 パートナーへの逆質問ではファームへの興味を示す 昨日パートナーと面談したのですが、その面談は中途採用面接の後…

定期的なコミュニケーションの有効性

離職率が高いコンサル業界において(そもそも退職者のことを卒業生と呼ぶ)、僕らコンサルタントは常に転職というオプションを片手に仕事をしています。 転職理由には新たにチャンレンジしたいことができた等のポジティブな理由もあれば、自分では変え難い何…

クライアントに求められる「想い」

以前、コンサルタントに求められる「想い」についてブログを書きました。 www.strategyconsul.com 自分のスキルアップや経験だけじゃなくて、クライアントを支えたい、成長を支援したいという「想い」がないと、何日も続くハードワークを乗り越えていくのは…

アサインにおけるコンサルタントの苦悩

常駐を始めて1ヶ月半が経過しました。 今フェーズは2ヶ月間なので、残すところ2週間となりました。 フェーズ1も一応順調(?)のようで、クライアントからフェーズ2も引き続き支援して欲しいとの依頼を貰えました。 それはフェーズ1の評価としては嬉しいのです…

コンサル内定者がやるべき3つのこと

今週内定者とご飯に行く機会があり、「内定期間にすべきこと」について聞かれました。正直、その人に寄るというところですが、僕目線で、僕がもう一度内定時代に戻ったらやる事を纏めたいと思います。(飽く迄コンサルタントとしてやるべきことです) ①事業…

外資コンサル=ドラスティックというミスリード

コンサル志望(や頭の片隅にある)の人と話をすると、多くの人が「外資コンサルはドラスティックに人を切るみたいだから怖い」みたいなことをよく聞きます。 でも、実際のところそれは少しミスリードだなぁという気がしてます。 多少できなくてもファームと…

モチベーション

けんすうさんと前田さんの対談記事を読んで、自分の中でモチベーションに関して新しい発見があったので備忘録として残しておきます。 careerhack.en-japan.com 「成長」という甘い言葉の賞味期限 入社して間もない頃は「モチベーションなんて関係ない。ナイ…

異なる文化の異なるコミュニケーション

僕らコンサルタントはコミュニケーションにおいて、ストレートに物事を伝え、あらゆる面で曖昧さを残さないことが求められます。 一方、今の常駐先(大手事業会社)では、遠まわしに物事を伝え、敢えて一定の曖昧な部分を残すようなコミュニケーションが行わ…

トレンドには”とりあえず触ってみる”

コンサルタントの仕事と直接関係ないのですが、最近スマホのアプリゲームをやっています。 僕自身、新しいモノやサービスを”とりあえず触ってみる”というのが苦手で、今回はかなり重い腰を上げてアプリをダウンロードしました。 トレンドに乗る 少し前にARと…

常に新しい刺激があるコンサルタントの仕事

大学を卒業しコンサルタントとして働き始め、今回のプロジェクトで初めてクライアントの研究開発施設なるものに行く機会を貰いました。 プロジェクトのテーマが新製品のマーケティング戦略策定ということで、研究開発部門の人たちへインタビューを行うことに…

プレゼン資料は「台本」ではない

今日、いつもの様に常駐先で仕事をしていると突然クライアントから「ねえねえ、ちょっと・・・」と話し掛けられました。話の内容としては「サプライヤーとのミーティングに参加して欲しい」とのことでした。「僕が出席する意味とは???」と頭の中にクエッ…

今すぐコンサルタントが転職エージェントに登録しておくべき理由

コンサルタントが転職エージェントに登録する意義 ずっと同じファームに所属して骨を埋める覚悟がある人は別ですが、それ以外の方は基本的に今すぐ転職エージェントに登録しておいた方が良いと思います。 ①エグジット条件のブラッシュアップ 先日、いつか辞…

コンサルファームの英語事情

先日、「英語を取り巻くコンサルティング業界の動向」という記事を書いたところ、英語に関して幾つかの問い合わせがあったので、今日はコンサルファームの英語事情について書きたいと思います。 www.strategyconsul.com 入社試験:一部ファームでは必須程度 …

閉じた世界の常識

今日、常駐プロジェクトが始まって一番驚いたことがありました。 現在、常駐先ではプロジェクトに直接関係ない内部資料でもシェアされています。今朝、一本のメールと共に内部資料がシェアされました。 なんの収益も生まない幼稚な出張レポート(感想文) シ…

プロジェクトは「パズル」のようなもの

クライアントと協業する上で、僕らコンサルタントへ期待の一つとして、「クライアントの目線上げ」をすることがあります。(まぁ言葉を選ばずに言うとレベルアップさせて上げることです) これまで全体像を見失いがちのクライアントに対して「論点思考」だの…

部門間の"溝"と権力争い

普段、コンサルファームに勤務していては感じることができない部門間の"溝"について。コンサルファームでは、フロント(コンサルタント)とバックオフィスという区切りはあっても、事業会社のように複数の事業部があるわけではありません。ファーム内にいる…

コンサルファームを"いつか"辞めるなら事前にエグジット条件を決めておく

今日、常駐先のクライアントとランチに行った際、「XXXさんは何の専門家なんですか?」と聞かれました。「(何の専門家って言われてもな・・・)今まではXXXやXXX関連のプロジェクトをやってきました・・・」と、答えに困り提案書のレジュメに書いてあるよう…

会議が生み出す非効率性

本やネット記事で生産性向上の方法として会議にメスを入れることがよく取り上げられています。 これまでそうした本の見出しや記事のヘッドラインを見ても、僕自身は全く興味を惹かれませんでした。 しかしながら、常駐を体験してみて「たしかにメスを入れる…

英語を取り巻くコンサルティング業界の動向

今日は最近増えてきた「英語採用」なるものについて書きたいと思います。(「英語採用」という言葉は僕が勝手に付けました) まだコンサルファームが日本に上陸して間もない頃、英語力はコンサルタントの必要条件だっと思います。ところが、コンサルティング…

ポストコンサルキャリア~PEファンド

以前、ポストコンサルキャリアとして「起業」に関する情報(コンサル出身の起業家)を取り纏めましたが、今後も僕自身が検討するポストコンサルキャリアについて書籍やネット、当該領域で働く人の話を聞くなどして集めた情報を纏めていきたいと思います。 ww…

「暴言/詰め」と成長の関係

今日は常駐先がプレミアムフライデーということで早めの退社。プレミアフライデーなるものが世の中で叫ばれるようになり、まさか自分に適用される日が来るなんて思いもしませんでしたが、日頃の行いを神様は見ているものですね。 常駐プロジェクトではそんな…

コンサルファームへの中途入社のメリット

事業執行に関与したことがないのに、コンサルティングサービスを提供する矛盾というのは、僕みたいに新卒でコンサルティングファームに入社した場合、必ずと言っていいほど感じます。 そうした矛盾は、常駐を始めて更に強く感じるようになりました。 現場を…

コミュニケーションで重要なことは「相手に期待する反応を明示する」こと

定型分のメールではコミュニケーションは成立しない 常駐先で最もストレスを感じることの一つがメールでのコミュニケーションです。 例えば、「共有します」とだけ書かれて大量の資料が送られてきます。 残念ながら資料をチェックする以外にも沢山やるべきこ…

コンサルタントに求められる「想い」

常駐を始めて2週間が経過し、生活リズムにもだいぶ慣れてきました。 数ヶ月単位で検討テーマ・業界も違えば、チーム(上司・部下)もクライアントも変わる。場合によっては僕みたいに働く場所や勤務時間も大きく変わるので、多様な経験が詰めることに加え、…

プレゼンが上手いコンサルタントから学んだ2つのポイント

常駐先には週に1,2日プロマネが来ている状況です。(勿論フルタイムではありませんが) 今日はある件でクライアントとミーティングがセットされており、プロマネ・僕でプレゼンを行いました。 (通常の常駐業務に加えて、この日のプレゼン資料作るの地味に辛…

コンサルタントに適性がある人の3つの特徴

これまで何度か書いていますが、戦略コンサルタントにキャリアチェンジしようと考えている知人(やそのまた知人)が増えており、相談に乗る機会が多くなりました。その中で、実際問題「この人向いてないだろうなー」という人も残念ながらいます。それらをグ…

有意義な会議を行う上で意識すべきこと

さて、常駐プロジェクトも段々落ち着いてきて、「この先の不安」という精神的なストレスがだいぶ軽減されてきました。 やはりプロジェクトの立ち上がりはクライアントやプロマネの期待値、チームメンバーのパフォーマンス等、把握して適切なプログラムを構築…

チャンスかどうかは自分次第

常駐プロジェクトが開始して2,3日経ってから常駐プロジェクトってこんなもんかぁという少し斜めに構えた感じになっていました。正直、不満を挙げればキリがないし、最早トイレの水道の水圧にさえも文句を言いたくなっている状況です。 と、まぁ冗談は置いて…

「お金」ではなく「インパクト」

常駐を始めて少しずつスコープ外の相談を受けるようになりました。 コンサルティングファームにとっては、こうやってクライアントの傍にメンバーを置いておいて、いつでもニーズを聞き取れるような体制を整備することが戦略なので、ファームの戦略の一部とし…