戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

戦略コンサルの転職活動 - 副業&事業経験を積むために事業会社も有用なオプション

既にお気付きの通り、この時点で転職活動の軸はかなりブレブレでした。 長期的な目標は「経済的にも、能力的にも自由を手に入れる」ことです。ただ、そこには無数の上り方がある。 激務でも超高給であるPEファンドに行って、スキルを磨きながらも高額なお給…

だからコンサルは使えない。コンサル出身者を雇った経営者の話

先日、とあるベンチャー企業を経営する方とお話する機会がありました。その人は外資系のメーカーを数社渡り歩いた後、独立した方で、メーカー勤務時代からコンサルと共同でプロジェクトをやってきたとのこと。 そんな彼から衝撃の一言。 「最近コンサル出身…

戦略コンサルの転職活動 − 高給ホワイトなら資産運用会社!?

PEファンドに興味を持つも、やはりその激務さと、業務そのものを愛せないかもしれないという懸念が晴れず、次の選択肢を模索し始めました。 まぁそんな悩みを友人の相談したところ、「資産運用会社ってどう?今知り合いの人が良い人いないかって探してるんだ…

戦略コンサルの転職活動 − 高額年収のPEファンド!

戦略コンサルから転職活動を考えるきっかけになったのが、PEファンドの方の話を聞いてから。 もともとは入社して1,2年経った頃から「ネクストキャリアの最有力候補はPEファンド」と言い回っていた僕に、最初のプロジェクトで出会ったボスが、PEファンドの方…

戦略コンサルの転職活動

只今絶賛転職活動中です。 色々ググってみたのですが、転職活動をレポートしたもの、特に戦略コンサルの転職活動というものが意外となかったので、これはちゃんとレポートしておこう思い筆を取りました。 そもそも、僕自身も含めて「コンサル辞めたいわ・・…

意志なきコンサルタント

ファクトで勝負!なジュニア時代 新卒でコンサルファームに入社すると耳にタコができるほど聞くのが「ファクトで勝負しろ」です。入社して間もない鼻垂れ小僧が、経験を駆使して示唆を出す上位者に対抗していくためには、兎に角時間を掛けてファクトを集め、…

too matchなコンサルの仕事

よく技術力が高い日系メーカーが技術力ドリブンで作った製品が、消費者が求めてる以上のスペックとそのスペックに応じた価格となり、結果として売れない(=他国メーカーに負ける)と言う話が多々あります。シャープのホンハイの傘下に入るに至った原因も、この…

コンサルタントのモチベーション

コンサルワークの難しいところの一つは、何と言っても高いモチベーションを保ち続けること。定期的に(早ければ1ヶ月で)プロジェクトの業種やテーマが変わる中で、常に高いモチベーションを保つというのは想像以上に難しいです。 言うは易し「自分事化して…

コンサル名物「詰め」

「最初に入る会社はすごく重要だよ。なぜならその会社の"当たり前"は自分の"当たり前"になるから」誰だったか僕自身が就活をしていた時に言われた言葉です。 では、コンサルファームの当たり前とは何か。いくつかあると思いますが、今回は中でも悪名高い「詰…

前に進む

入社したばかりの時はどれだけハードワークでも毎日ワクワクした気持ちで出社することができました。これが成長に繋がる。或いはクライアントのためになる。激しく詰められながらも真っ直ぐ仕事に向き合い、寝ても覚めても仕事のことを考え生活してました。 …

コンサル業界の今後 -「高給文房具」と「働くマシーン」

「最近、ファームも働き方改革してるらしいじゃん。本当なの?」 本当なわけない。そもそも働き方改革ってなんだよ。2年ちょっと前に他業界に転職した昔のボスと久々に会った時にそんな話題になりました。たしかにコンサルファーム内でも「働き方改革」なる…

サイコパス

今朝、突如着信コールで目を覚ましました。電話の向こうから聞こえたのはプロマネの声。「資料、どうなってる?」こいつ、気はたしかか?金曜の夜にインターナルで進捗報告したよな?今週のゴールは達成して、来週の自分にバトンを渡したよな? 寝ぼけた頭で…

就活生に捧ぐ - 激務と価値観の変化

最近の激務続きを踏まえ、是非就活生に伝えたいことがあります。 その前に簡単に僕自身の就活時~入社1-2年目くらいの想い・モチベーションと3年目以降のそれらについて簡単に纏めたいと思います。 兎に角自分を鍛えたい。激務を追い求めた就活~入社1-2年目…

ルール作り

さて、今のプロジェクトにアサインされて3週間目が終わろうとしています。 僕自身が経験したプロジェクトの中で1,2位を争うくらいハードで、早く帰ることで一定の認知をされていた僕が2-3時まで作業する日が続いています。 プロジェクトの難易度が高い中で自…

外部アドバイザーからハンズオン支援者へ

新しいプロジェクトが始まり今日で一週間が経ちました。いやー、難しい。というのがこの一週間の振り返りです。 これまでのコンサル人生では、戦略案件とカテゴライズされる案件ばかりやってきました。いくら「我々は戦略だけでなく実行支援までやります」と…

新プロジェクト

来週から新しいプロジェクトが始まります。 プロジェクト内容 プロジェクトのテーマは新規事業創出で、アイデア出しからその具現化までを3ヶ月かけて行います。クライアントの力の入れようも相当で、僕らとクライアントでチームを組んで検討していくスタイル…

「辞める前提」のコンサルキャリア

コンサル業界にいる多くの人は「いつか辞める前提」で働いています。 新卒・中途問わず、コンサル業界の門を叩くその瞬間から「いつかは起業する」「元いた業界に戻る」と考えている人もいれば、働き始めてから「こんな生活続けられない」「もっと手触り感が…

2017.6- プロジェクト振り返り

さて、今週は引継ぎ期間ということで少し早いですが、本プロジェクトの振り返りをしたいと思います。 今回のプロジェクトは製造メーカーの新製品開発支援。技術ドリブンで大枠を作ってしまった製品について、どのような機能を持たせるかやどこの国のどんな人…

コンサルタントは良いスーツを着るべきか

内定者時代、「コンサルタントはマネジメント層の前に出るから、良いスーツを着ないといけないんだ」と仲間内で話したものです。僕自身も、今の給与になっても高いなと感じるスーツを初任給で購入しました。 実際問題、本当に「コンサルタントは良いスーツを…

引き継ぎ

さて、本来であれば8月末で終了だったプロジェクト。ですが、良くも悪くも「継続的に支援して欲しい」とのオファーをクライアントから頂きました。 クライアントへの価値、自身の成長・興味、既に他プロジェクトへ次のアサインが決まっていたこと、を総合的…

表現力とアナロジー

学生時代にある企業にインターンしていた時の話です。 社員数が数名の企業であり、CEOと距離も非常に近かったため、時折一緒に出かける機会がありました。 ある日、CEOと一緒に出かけた際、余りにも夕焼けが綺麗だったので、見惚れていた時の出来事です。 CE…

「濃度」を最大化するために意識すること

前回、今の僕には、価値や学びを今まで以上に増やしていくためには「濃度」を最大化させる必要があると書きました。 今回は「濃度」を最大化するために意識すべきことを書きたいと思います。 一番高い目線で仕事をする コンサルファームに入社すると必ずと言…

「濃度」を最大化する

先週末に同期(Aさん)と話して思ったことについて。 コンサルタントとして成長するために「場数」を最大化する同期 Aさんはコンサルタントとしてのキャリアを長期的に考えていて、少なくともあと5~10年くらいやっていこうと考えているようです。 そんなAさ…

コンサルタントの夏休み

さて、だいぶ長期休暇ボケが取れてきました。 今年は特に旅行に行くこともなく、休暇中もPCを触る機会があったので、リハビリの必要もなくスピード感を持って仕事に取り組めましたが、去年は旅行に行ったこともありブランクを埋めるのに苦労しました。 ブロ…

ランニングしながら「Voicy」でインプット

最近「Voicy」という音声ニュースサービスを利用しています。 voicy.jp 僕の場合、ランニングが一つの習慣なので走りながら音楽の代わりで「Voicy」を聞いています。 以前も紹介したように、Podcastも利用しているのですが、どうしても自分の興味がある分野…

第三者としての価値

コンサルタントの一つの価値として「第三者」があると思います。 その具体例として、社内や業界のしがらみに捕われない問題提起や解決策の提示だったり、他業界におけるベストプラクティスの輸入だったりと、戦略や施策の策定面がよく挙げられます。 一方で…

プロジェクトベースでの人間関係

短期的な関係を生み易いプロジェクトワーク コンサルタントはプロジェクトベースで動くので、基本的にチームもクライアントも3ヶ月くらいで変わります。 人間関係という視点で見た良い面は、どんなに馬が合わなくても3ヶ月我慢すればチームは解散、クライア…

アサインとビジネスチャンス

アサインオファー 8月末に本フェーズが終わることを受けて次のアサインオファーがありました。 僕自身がずっと一緒に働いてみたいと思っていた人のプロジェクトで、即答でアサインを承諾しました。 まだプロジェクト自体受注が100%決まったわけではないので…

論理に頼らないシンプルさ

先週末の事業会社に勤務する友人に言われたこと。 「コンサルの人たちは短時間で業界のこと詳細に調べて資料作り込んで来て、本当すごいなって思うわ。でも、たまにもっとシンプルに言って欲しいなって時もある」 論理的であることは時として複雑さが増す 最…

ついて行きたいと思う人の2つの特徴

今のプロマネ(Aさん)ってすごくマネジメントが上手いなぁと感じていて、少しくらいプロジェクトや体制なんかに文句があっても、まぁいいかと思ってしまうんですよね。なんか、付いていきたいなぁと思ってしまうわけです。(僕自身がずっとファームにいると…