戦略コンサルの備忘録

戦略コンサルタントとして日々感じたことや考え方ことの備忘録(On-Off問わず)。学生や他業界の方には戦略コンサルとしてのキャリアを考えるきっかけを、同業の方には日々の学びや苦悩をシェアすることが目的です。

コンサルタントの質の低下

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最近、ジュニアや中途入社の人を見ていて「人材の質下がってない?」と思わずにはいられません。

それもそのはずで、コンサルティング業界の拡大に伴い、各社とも人が足りない現象が起きているようです。

狭き門と言われていたコンサルファームの門

少し前まではコンサルファーム=狭き門と言われており、"外資系"という響きが相まって、巧みにブランドを確立出来ていました。
実際に働いている身からしても、驚く程賢いという人が多く(もちろんそうでない人も度々見かけますが)、少数精鋭というタレ込みも半ば嘘ではないなぁと感じていました。 

上を見れば圧倒的な賢者がおり、下を見ても活きの良い新人が入ってくる。
そんなサバイバル感満載で、パフォーマンス次第ではキックアウトされる空気感がたしかにありました。

キックアウトはコスパが悪いと気付いたコンサルファーム

冒頭の通り、今は戦略ファームでも過去に類を見ないほど採用を拡大しています。
正直、現役のコンサルタントが面接をするコンサルファームって採用コスト半端じゃないんですよね。

特に面接が進めば、1時間数十万円チャージするようなパートナーやディレクター、プリンシパルが面接するわけですからね。
仮に、上手く採用できた場合でも、入社後にスキルを一からインストールしなくてはいけないので、これはこれで大変なんです。

このような前提に立つと、実はキックアウトって物凄いコスパが悪いんですね。
キックアウトした分の穴埋め採用コストが掛かりますし、一から教える分の工数も掛かります。
質が多少悪くてもそのまま維持しておく分には採用コストも掛からなければ、教えるスタート地点も3くらいからで済みます。

そのコスパの悪さに気がついたファームはキックアウトに躊躇い始め、その結果、本来働くべき新陳代謝という機能が働くなったというわけです。

質の低下を招く悪循環

キックアウトを躊躇い、ファーム全体の質が下押しされる
(⇨それでも足りないので、従来以上に人を採用する)
⇨キックアウトされるはずだった人が採用に関与することで、採用のバーが低下
⇨キックアウトされるはずだった人が育成に関与することで、ジュニアの成長速度が低下
⇨質の低いコンサルタントが大量発生
⇨それでもキックアウトできない 

悲しかな、コンサル業界が拡大し、パートナー達の財布が肥える一方で、僕ら平コンサルタントの仕事環境は益々悪化していきます。

総合ファームでは一昔前からこの現象が起きていたようですが、戦略ファーム各社でも同様のことが起きている様です。
コンサルタントバブルが弾けないか、心配で堪りません。