戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

戦略コンサルと投資銀行・事業会社の年収を比較してみました

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コンサルファームで働いていると、常々年収低いなぁと感じずにはいられません。

そう感じる一方で、他業界で働く友人と年収の話になれば「コンサルって年収高くて良いよなー」ということを必ず言われますし、年収が高"そう"なことを一つの動機としてコンサルを目指す転職活動者、就活生の方も多いと思います。
かく言う僕も、就活生時代は年収が高"そう"なことがコンサルタントになる一つの決め手でもありました。

そう言った僕自身の経験も踏まえて、投資銀行・事業会社と比較を行いながら、コンサルの年収の高低について書きたいと思います。 

圧倒的な投資銀行の年収水準

正直、戦略コンサルと投資銀行が年収水準で比較される意味がわかりません。
戦略コンサルと投資銀行であれば、仮にファーム内で同じ地位にいるという前提を置くと各地位で2倍程度の差があります。
僕自身は就活時代にコンサルと投資銀行を志望していました。
その時に提示された年収はコンサル:500~550万くらい?、投資銀行:920万~くらい?でした。

で、コンサルは入社3,4年くらいで年収1,000万円に到達しますが、その頃投資銀行は年収2,000万円くらいに到達しているようです。辛すぎますね。

コスパでは事業会社に勝てないコンサル

但し、投資銀行は激務と言われるコンサルよりも遥かにハードワークです。
(僕はコンサル経験しかないので、飽く迄聞いた話です)
仮に投資銀行の人々がコンサルの倍以上働いているという仮定を置けば、「コスパでは投資銀行に勝てる!」と手を挙げて喜ぶことができます。

ところが、コスパという面で見ると事業会社という強敵が立ちはだかります。
(ここで言う事業会社とは総合商社、広告代理店、証券、損保、デベ等)

 彼らの中にもハードワークしているも人々もいますが、やはりコンサルと比較すると激務とは言えません。(出所:上記事業会社に勤める私の友人情報)
一方で、彼らはオフィスに居残れば居残るほど、残業代という意味不明な対価を受け取れます。
あともう一つ意味不明な家賃補助という名の補助が出ます。謎です。

給与構造が謎なのは置いておいて、そうした残業代やら家賃補助やらを合計すると実はコンサルと事業会社の年収差は大きく縮まります。
年収÷労働時間=コスパとすると、年収がそこまで変わらないのに、コンサルの方が多く働くため、コスパでは事業会社に勝てないのです。 

年収よりも大切なこと

前述の通り、コンサルは相対的に年収水準も低く、コスパも悪いです。
ですので、もしキャリア選択の軸に年収やらコスパが入っている人にはおすすめできる職ではありません。
しかしながら、コンサルには成長環境とキャリア選択の高い自由度があります。
年収よりもそうした成長環境やキャリア選択の高い自由度に魅力を感じる人にとっては魅力的な職であると思います。