戦略コンサルの備忘録

戦略コンサルタントとして日々感じたことや考え方ことの備忘録(On-Off問わず)。学生や他業界の方には戦略コンサルとしてのキャリアを考えるきっかけを、同業の方には日々の学びや苦悩をシェアすることが目的です。

戦略ファームの変化

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昨晩、次のアサインメントについてパートナーと話をする機会がありました。
自分が供給できる能力と、クライアントから需要がある能力が一致し、且つ今後の自分の成長を加速させてくれるだろう案件として2つ案件を提示されました。
これまでのPJ経験や学びを棚卸しすると共に、今後のキャリアについても相談することができ非常に充実した時間になりました。

さて、提示された案件ですが、一つは常駐型のマーケティング戦略策定。もう一つが組織再編支援。
週明けまで選択の猶予を貰えたので、どちらを選択したかは後日報告させて頂きます。

 戦略コンサルと言いながら、組織再編支援のPJがある事に驚いた方がいるかもしれないので、今日は戦略コンサルファームの変化について書きたいと思います。

戦略コンサルファームという分類はもう古い?

これまでコンサルファームの分類は、戦略系・非戦略系という分類が最も一般的でした。
戦略系とは、経営上の課題を解決するための戦略策定を主要業務としており、経営戦略や事業戦略、新製品開発戦略、海外進出戦略等、「戦略」と付くものを策定することを生業としています。

一方、非戦略系とは主に総合系と呼ばれ、戦略策定以外にもシステム導入や人事管理等、経営に関わる幅広いサービスを展開しています。
ところが、各社とも年々サービスを拡大しており、現在では戦略案件だけを扱っているファームはほとんどなく、戦略コンサルファームという分類は最早過去のものとなっています。
(私の知人には戦略コンサルファームに入社し、一度も戦略案件に携わることなくマネージャーに昇進したという人もいます) 

非戦略コンサルファームの巨大化による危機感

MBAホルダーやコンサル出身者が増加したこと。又コンサルタントの十八番であったフレーワークが普及したこと。そんな時代背景から、戦略案件に対する顧客期待値が高騰してきました。
戦略コンサルファームが優秀な人材をふんだんに投下しても、顧客の期待値を大きく上回ることに悪戦苦闘する中、隣を見れば、非戦略コンサルファームが専門性を活かした案件でザクザクと稼いでいます
そして、サクッと稼いだお金で疲弊した戦略コンサルファームを買う。そんな流れができつつありました。(2013年にDeloitteがMonitor Groupを、PwCがBooz and companyを買収)

そんな危機感から戦略コンサルファームも徐々にサービス範囲及び採用人数を拡大し、従来の非戦略コンサルファーム化してきたわけです。 

一番大きな差はブランディングの違い?

まだまだ鼻垂れ小僧の僕が言うのもおこがましいですが、従来の戦略ファームと非戦略ファームとの間に大きな差があるとすれば、それはブランディングでしょう。
その証左として、同じような人間がデリバリーする同じようなプロジェクトで、2,3倍の差があると言われています。(戦略ファーム>非戦略ファーム)
目に見えない(資料は目に見えますが)商品を提供する我々にとって、ブランディングというものは非常に大切になります。

繰り返しになりますが、現状は戦略コンサルファームとは名ばかりで幅広いサービスを展開していますし、採用人数も一昔前の非戦略コンサルファームと同規模になっているようです。
ですので、戦略コンサルファームを志望する場合も、無知さを出さないために「戦略案件やりたいから戦略コンサルファーム」という古ぼけた青写真は捨てる必要がありそうです。