戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

中途面接で感じる違和感を与えないことの大切さ

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さて、提案資料の作成で少し余裕のオーラが出ていたのか今日は中途面接を担当することに。

中途面接は今回で3回目なのですが、今回改め感じたことを備忘録として残しておきたいと思います。

面接で大切なことは違和感を与えないこと

コンサルファームに限ったことではないと思いますが、面接で最も大切なことは相手に違和感を与えないことだと思います。
以前も書きましたが、初対面の相手に一度違和感を与えると、その後のコミュニケーションにおいて常に疑いの目を持たれてしまいます。
特にコンサルタントの性としてそう言った違和感を放置しておけないので、コンサルタントの十八番である「詰め」を行い、それへの回答が更なる違和感のある発言に・・・という負の連鎖が発動してしまいます。 

そうした前提を踏まえた時に、面接官としては(特に僕のように1次面接を担当するような)、次のステップに進めても上の人に責められないか?という心理が働きますので、別に凄い経験や頭の切れを知りたいのではなく、ただ単に違和感なくコミュニケーションを取れるかに注目しています。
(これは大手事業会社も同じで、事業会社の場合は毎年採用計画で膨大な人数の採用を掲げているため、「良い人を取る」というよりも「悪い人を落とす」という発想になります)

コンサルファームの面接でケース問題やフェルミ推定が課されることはあまりにも有名ですが、これにしても、別に頭の切れを計っているわけでなく、自分では事前に用意できない題材でも違和感なく受け答えできるかを見ているに過ぎないです。(飽く迄僕の意見ですが)

違和感を与えないためには「共通言語」を使うこと

相手に違和感を与えないためには誰が聞いても納得できる論理的な思考が問われるのですが、その他に「共通言語」を使うというのがポイントとなるかと思います。
面接官と候補者は別々は日々の生活も違えば、使っている言葉も違います。

ですので、候補者側が面接官の聞きなれない言葉を使えば、誤解を招いたり、思考停止に陥ったりと違和感への道を進まざるを得なくなります。 

そのような状況の中で、面接官側の言葉に合わせてあげるという視点に立つと、フレームワークというのは非常に有効なツールです。(コンサル限定の話です)
普段聞きなれているフレームワークには疑う余地は一切なく(使い方を間違えない限り)、違和感を与えることなくインタラクティブなコミュニケーションの実現手段となるかもしれません。