戦略コンサルの備忘録

戦略コンサルタントとして日々感じたことや考え方ことの備忘録(On-Off問わず)。学生や他業界の方には戦略コンサルとしてのキャリアを考えるきっかけを、同業の方には日々の学びや苦悩をシェアすることが目的です。

コンサルファームを"いつか"辞めるなら事前にエグジット条件を決めておく

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今日、常駐先のクライアントとランチに行った際、「XXXさんは何の専門家なんですか?」と聞かれました。
「(何の専門家って言われてもな・・・)今まではXXXやXXX関連のプロジェクトをやってきました・・・」
と、答えに困り提案書のレジュメに書いてあるような内容を話すもQ&Aが完全に一致していないせいで、クライアントも微妙な反応。

当然の反応なんですが、この質問って僕くらいのコンサルタントには中々厳しい質問なんですよね。

「何ができるか」ではなく「何をやって来たか」しか語れない

僕みたいに新卒でコンサルファームに入社して数年の経験しかないと「何ができるか」を語るのは凄く難しいです。
コンサル業界に長くいれば別ですが、数年レベルだと基本的には色んなプロジェクトを経験させてコンサルタントとしての幅を持たせるようなアサイメントになるので、どうしても1つ1つ領域への理解が、1つの領域に特化している人よりも薄くなってしまいます。
(一部のファームでは専門領域毎にチームを組織化して、早くから専門家を育成するような動きがあるようですが)

そうすると自然と冒頭のように「何ができるか」ではなく「何をやって来たか」しか答えられなくなってしまいます。

エグジット条件を決めておく

「何をやって来たか」しか語れないって3~5年目くらいのコンサルタントが直面する葛藤かなと思います。
入社1~2年目であれば「何ができるか」よりもポテンシャルで十分勝負できますし、6年目以降であればある程度専門領域が特定されているのでそこで勝負できます。(と信じています)

勿論、ずっとコンサルファームに居続けることを前提にすれば、魔の3~5年目を難なく通過できるわけですが、コンサルファームに新卒で入社する人の多くは"いつか"辞めることを前提に入社していると思います。

エグジット条件を明確にせずに"いつか"という曖昧なターゲットで仕事をしていると、正直居心地が良くなり(仕事も超絶つまんない訳でもないし、給与も超絶低い訳でもないし、我儘聞いてもらえるからまあいいか的な)、気付くと3~5年の月日が流れ、「何ができるか」分かならいシニアになってしまうわけです。

これは僕自身の後悔でもありますが、"いつか"辞めることを前提にしている人は入社前にエグジット条件を設定しておく必要があると思います。
「プロジェクトをXX個経験したら」でも「XX業界とXX業界に関与したら」でも、何でも良いと思います。また、エグジット条件は唯一絶対ではなく、当然ながらインプットが変わればアウトプットも変わるため、働きながら適宜変更しても良いと思います。
ですが、ちゃんと軸足があるというのは、意思決定の精度を上げる上で有用な助けになると思います。

あとは、同業界の友人とかにエグジット条件を宣言しておいて、プレッシャーを掛けてもらうというのも効果的だと思います。笑