戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

トレンドには”とりあえず触ってみる”

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コンサルタントの仕事と直接関係ないのですが、最近スマホのアプリゲームをやっています。
僕自身、新しいモノやサービスを”とりあえず触ってみる”というのが苦手で、今回はかなり重い腰を上げてアプリをダウンロードしました。

トレンドに乗る

少し前にARと位置情報を活用したポケモンGOが空前の大ヒットとなりました。
その時も例に漏れず、腰が重く、プレーはおろかダウンロードさえもしませんでした。

ある日、当時のプロジェクトのボスとポケモンGOの話になりました。
ボス:「XXくんってポケモンGOやってる?」
僕:「いえ、面倒くさいのでやってないです」
ボス:「はぁ...好き嫌いとか、面倒くさいくさくないとかじゃなくて、トレンドにはちゃんと乗らないと。流行るにはそれなりの理由があって、そこをちゃんと紐解いて、変化に対応していかないと生き残れないよ。数十年前に書かれたポーターの本読んでればコンサルティングできるわけじゃないんだから」

本当その通りなんです。で、何が凄いってボスの年齢が僕よりも一回り以上年上ってことなんですよね。
実際の消費者構成がどうなっているか分かりませんが、感覚的にポケモンGOは比較的年齢が若め層がメジャーなはず。それでも”とりあえず触ってみる”っていうのがすごいなぁと。

コンサルタントにとってゲームも勉強

実際、その直後にあったクライアントとのミーティングで、少し雑談的にポケモンGOの話になりました。

クライアント:「ポケモンGOすごいみたいですね。あれ、何でこんなにヒットしているんですかね?」
ボス:「実際に私も少し触ってみたんですけど・・・・」

あまりにもタイムリーで出来過ぎていますが、トレンドっていうのはそれだけ話題になる可能性が高いんですね。
そこでしっかり背後の動きまで紐解いていると、「消費者のニーズがXXXのように変化していて・・・」とか「技術的にXXXにようなことが実現できるようになったので・・・」みたいな話から次のビジネスに繋げたりできるわけです。

上記のクライアントのケースは少し特殊ですが、"とりあえず触ってみる"ことでいちコンサルタントとして、消費者のニーズやそのプロバイダーの競争優位性、マネタイズ方法なんかが知れて非常に勉強になります
しかもアプリの場合は無料のものも多く、その他のモノやサービスと違い、金銭的な負担がなく(或いは軽微に)”とりあえず触ってみる”ことができるので良い参考書になります。

コンサルファームに入社するような人は「ゲームする暇があったら本を読む」みたいな意識が高い人が多いと思いますが、ゲームも勉強の一環として”とりあえず触ってみる”のもアリかなと思います。