戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

初心

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入社当初の自分を振り返ると常にファイティングポーズを取っていました。
上位者から指摘を受けたり、資料を直されたり、ディスカッションで自分の意見が通らなかったりする度に無駄な粘りをしていました。
自分の力不足なんですが、それでもただただ悔しさを感じ、反省ノートを見返すと「アイツ(上位者)を3日で抜くにはどうすれば良いか?」みたいなことが書き殴られていました。

初心を忘れず、正しいと思うことを全力で

悲しいことに今振り返ると時間の経過と共にそのトゲトゲしかった感覚はどんどん丸くなってきていて、
「どうせ上が直すからこんなもんでいっか」
「クライアントの方が経験が豊富だし聞けばいっか」
「正直納得してないけど、このまま議論続けるのも面倒だし折れとこう」
みたいに、色んなことを損得で考えるようになりました。

賢く生きる方法を学んでしまったが故に、無意識のうちにファイティングポーズを取り続けるよりも、妥協点を見つけて譲歩することを選択してしまっていました。

今日、クライアントとディスカッションする中で意見が対立しました。
僕自身が自分の意見が正しいと思うのと同様に、クライアントも自分の意見が正しいと主張。
「まぁここでエネルギー使うくらいなら折れとくか」という判断が働き、結果クライアントの意見を受け入れました。
実際、そのクライアントの意見が正しかったかどうかは今は分かりません。
ですが、コンサルタントとして企業に関与していく以上、自分が正しいと思うことを納得するまで全力でやり通せるコンサルタントでありたいなぁと今日の判断を深く後悔しました。初心を忘れずに。