戦略コンサルの備忘録

戦略コンサルタントとして日々感じたことや考え方ことの備忘録(On-Off問わず)。学生や他業界の方には戦略コンサルとしてのキャリアを考えるきっかけを、同業の方には日々の学びや苦悩をシェアすることが目的です。

小さい案件の大きな権限

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「大企業かベンチャーか」みたいな話は就活時に耳に蛸ができるほど聞きました。
「俺は数千億円規模のビッグディールを決めたいから商社に行く」
「俺は若い内から色々任せてくれるベンチャーに行く」

デカいことができる商社では全てを把握することも、ましてや若い内から権限を持つことも難しい。ベンチャーの様に20代でプロジェクトリーダーになることなんてまず有り得ない。
一方、比較的早いうちから権限委譲が行われる傾向があるベンチャーではデカいことをやるのは難しい。商社のように遠い国の資源開発をするなんてことはまず有り得ない。

トレードオフと志向

この規模と権限については、両者がトレードオフの関係にあり、どちらかを取れば、どちらかを失うことになります。

僕自身、コンサルファームに入社してその両方に携わる経験をしてきました。
M&A関連では、時価総額が数千億円同士の合併案件から売上高が数億円の子会社の売却支援まで。
戦略策定では、売上高数兆円の主力事業からまだ売上がたっていない新規事業まで。
両方に携わってみて思う僕自身の志向は間違いなく「小さい案件の大きな権限」でした。

企業や世の中へのインパクトが減っても自分が全体を把握してコントロールしたいという想いの方が強く、自分が細かいところまで関与できる方が圧倒的に楽しいと感じます。
それは今のばかデカいプロジェクトに関与していて益々強く感じるようになりました。

この辺の志向が見えてきことで、事業会社に行くとしても大企業はだめだなとか、バイアウトファンドに行くとしても数千億円規模のディールをするファームはだめだなとか、起業は意外とありかもとかが徐々にですが、クリアになってきました。