戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

激務が大好きなコンサルタントの問題点

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コンサルファームで働いていると、数多くの激務話を耳にします。
(コンサルファームで働いていなくてもコンサルの激務話は至る所で聞く機会があると思いますが・・・)
徹夜して資料を完成させた。毎日2~3時帰宅でDD(デューデリ)した。長期休暇を返上してExcel弄ってた。などなど

激務話の中身は様々ですが、彼ら/彼女らの表情は決まって誇らしげです。
彼ら/彼女らの表情を見ていて、そして自分自身もこの激務を経験してみて思うのは、激務ってある種の中毒のような気がします。

激務の先にあるヒーロー感

激務を受け入れている人の多くは、それを名誉ある勲章だと思っています。
(故に、徹夜をした回数やタクシーで帰宅した回数を競い合っています)
たしかに経験してみて思うのは、激務を終えた時、まるで自分がヒーローであるかのような感覚に陥ります。

その味を占めたハードワーカー達は、正義のヒーローが苦戦なしに強敵を倒せないように、意義のあることは激務の先にしかないと考えます。
僕自身も経験があるから言えることで、入社1年目の時は周りの人よりも早く退社するのが嫌で嫌でしょうがありませんでした。
そして、自分より早く退社する人を成長を捨てた人、成果に拘らない人だと心の奥底で思っていました。

激務は危機を救わない

そもそも、激務(労働時間)と成長やアウトプットの質は直接的に関係しないと思います。
勿論ヒーローが新しい技を身に付けるためにドロドロになりながら修行をするように、成長には少なからず時間の投資が必要になると思います。
ですが、その時間の投資は徹夜でExcelを弄ることでも、休日にパワポを作ることでもありません。もっと有意義なことに使いましょう。

激務って時間が何でも解決してくれる(時間さえ使えば解決できる)という考えから来ています。
ですが、激務を経験してみて思うのは、時間に頼った場合は往々にして解決するよりも新たな問題を生み出します

激務で目の前の危機を救ったつもりになっていても、結果として別の問題を生み出しているに過ぎないのです。