ex-コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した元コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

コンサルだって「コンサル」っていう事業をやっている事業会社なのでは?

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これだけコンサルか?事業会社か?なんていう論争が繰り広げられていれば、いずれは誰かが言い出しそうなこと。

それが「コンサルだってコンサルっていう事業やっている事業会社なんじゃないの?」
たしかに、コンサルだってコンサルティングサービスを提供し、顧客であるクライアントから対価を貰っている。
じゃあなんで事業会社とコンサルは区別されるのか?

「言い訳」と「自尊心」

そもそもコンサルと事業会社と事業会社っていう区別をするのは、コンサル側目線のような気がします。
僕自身の事業会社に勤める人たちに「事業会社」というワードを言ってもキョトンとされることが多いような気がします。

ではなぜコンサル側の人々はそのように区別をするのか。
少し歪んだ見方をすれば、「言い訳」と「自尊心」だと思います。

自分たちはその道で何十年やっているクライアントよりもその事業の内容についての知識がない。
そうした大きな壁に対する言い訳が、事業会社とコンサルを区別することになったんじゃないかなと。

書籍をどれだけ読み漁っても、その道何十年のクライアントには到底及ばない。
なんせこちら側は、毎年量産される新米コンサルタントや新米コンサルタントに毛が生えたようなメンバーが大量にいるのです。
コンサルと事業会社を明確に線引きすることができれば、事業や業界について多少知識がなくても言い訳できる。そうした力学が働いているんじゃないかなと。

一方で、事業会社に行った大学同期の話を聞いていると、控えめに言ってもコンサルファームには遥かに厳しい環境があります。
新入社員だろうが、その場にいる限り「価値」を出すことが求められます。
ファームに足を一歩踏み入れたその日から、プロとして意識することを求められ、兎に角自身の一挙手一投足に「価値」を求められます。
歓迎会的な飲み会もほぼありませんし、それに類する催し物も当然ありません。
アサイン初日から徹夜という展開も大いにあり得ます。

そうした環境や文化の違いを一言で表せるのがコンサルと事業会社という区別だったんじゃないかなと。
厳しい環境で鍛えられてきたんだぞ、俺は。という自尊心から生まれてきたんじゃないかなと。

「事業をやりたい」

そうした「言い訳」と「自尊心」(飽く迄僕の勝手な妄想です)により作り上げられた事業会社とコンサルという区別は、同時にコンサルタントたちに「事業をやりたい」という想いを芽生えさせます

足りない知識でクライアントと討議する毎日。
主体性を持てと言われながらも、最後はクライアントの意見によって決まる意思決定にフラストレーションが溜まる毎日。

コンサルと事業会社という区別は、コンサルのアドバイザーとしての位置づけを色濃くし、手触り感の渇望に繋がっているように感じます。