戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

外資系コンサルファーム vs 日系コンサルファーム

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これまで何回か書いてきましたが、最近事業会社からコンサルファームに転職を考えているという人に相談を受ける機会が増えてきたので、ファームへの転職を考える人の参考になればと思い、外資系コンサルファームと日系コンサルファームの差異について書きたいと思います。

ここで言う日系ファームとは、日系戦略ファームを指しています。
(BCG出身の堀紘一氏が立ち上げたドリームインキュベータ、同じくBCG出身の吉越氏が立ち上げたコーポレートディレクションは業界内ではあまりにも有名です。)

①年収(外資系>日系)

年収は外資系ファームの方が高いというのが現実です。

日系ファームの給与は非戦略ファームと同程度になるので、ミドルに差し掛かるところで差が生まれ始めます。

同業種であれば日系よりも外資系の方が給与が高いというのは自然の摂理です。

②ネームバリュー(外資系>日系)

コンサル後のキャリアを考えた時、やはりネームバリューがあるファームに行くことが望ましいでしょう。

例えばコンサルタントの人気就職先としてPEファンドがあります。

PEファンドは外資系(欧米系)が多い中、日系ファームの名前を言われても経営陣は分かりません。

本屋に行けばどれだけ外資系ファーム(マッキンゼーとBCG)の名前に価値があるか分かります。

 

③独立性(外資系<日系)

ここまでは外資系優位の論調で書いていますが、日系ファームが優れている点はやはり独立性でしょう。

外資系ファームはどこまで行っても日本支社であって、親分に逆らうことはできませんし、何か新しい事を提案するにも国境を越える必要があります。

例えばドリームインキュベータであれば、VC(ベンチャーキャピタル)事業の比率を増やしたり減らしたりと自由にやっていますし、現状は「コンサルプロジェクトも戦略案件しかやらない」というスタンスを日本にいる経営陣の趣味趣向で取ることもできています。
(外資系ファームの多くは戦略案件以外も多く手掛けています)

成長と言う観点ではあまり差異はない

今回は敢えて単純化して差異を明記しましたが、おそらく転職を考える人が最も関心が高いと想定される「どんなOppotunityがあるか」で言えば、外資系でも日系でも差異はないと想定されます。(重要なのは誰の下につくか、どんなプロジェクトにアサインされるかです)

実際にファームを選択する際は、外資系・日系という枠に囚われず、個社別にしっかり見て行く必要がありそうです。