戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

知らないことを「知らない」と言う勇気

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常駐していると、「本当はスコープ外じゃない?」「そこの担当はクライアントってことで握っていたはずじゃ・・・」みたいな作業が嫌と言うほど振ってきます。
そこを冷酷に切り捨てられないのが日本人で、「Client First」の大義名分の名の下に頑張って引き受けてしまうわけです。

 とは言え、僕らコンサルタントもスーパーマンではないのでできない事、知らない事も沢山あります。
(勿論、クライアントの期待値コントロールも重要なロールなので「その辺は知見がなくて・・・」と耳打ちはするのですが、「またまた~お願いしますよ~!」と跳ね返されるわけです) 

プライドが高いコンサルタント

おそらくコンサルタントになる人は、自分の頭に多少なりとも自信があって、控えめに言っても非常にプライドの高い人が多いかと思います。
そんな僕らコンサルタントがプライドを持つ対象は「地頭」と「知識」です。
前述の通り、様々な依頼が飛んでくる中で、「地頭」はどんな依頼にでも活用できますが、「知識」の面は中々ハードルが高いです。

それでも僕らコンサルタントはプライドが高く、「できると思われたい」「知識量が多いと思われたい」という想いが前に出て、素直に「知らない」と言えないのです。
(あとファーム内での「何で知らないの?ググれば分かるよね?何でググらないの?」と猛烈な詰めに遭うという日常習慣の影響も大きいかもしれません) 

知らないと言う勇気

それでも知らないことに対して「知らない」と勇気を持って言うことが大切だなぁと実感しました。

中には「え、そんな事も知らないの?」と嫌味の一つでも言ってくる人もいるかもしれませんが、事業会社の方はファームにいるコンサルタントと違い、人間的な欠陥がない人が多いので、そこまで気にすることもありません。
「知らない」という一言で向こうの説明もぐっと丁寧になりましたし、気軽に聞けることで作業効率が向上しただけでなく、精神的な負荷の軽減にも繋がりました。 

僕らコンサルタントの敵が自分自身のプライドであることは往々にしてあります。
ですが、僕らのプライドなんて、所詮僕らが作り上げた幻想です。
そんな幻想で自分自身の成長を止めたくないなと思った次第です。