戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

コンサルファームで身に付く「全体を把握する力」「全体をブレイクダウンする力」

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コンサルファームで働くことで得ることができる「全体を把握する力」「全体をブレイクダウンする力」っていうのは大きなメリットの一つだなとクライアント先に常駐して強く実感しました。

プロジェクトベースで働くコンサルタント

コンサルタントとして働く場合、提案活動以外はプロジェクトベースで働きます。
僕の知る限り、これには例外はないと思います。

プロジェクトではゴールは何で、そのゴールを達成するためには何が必要で、必要なものを得るために自分たちはいつ・何をする必要があるのかということを落とし込み、日々業務に取り掛かります。
そこでは自分の日々の取り組みがプロジェクト全体のどの部分を担っているのか、プロジェクト全体にどのような影響を及ぼすのかを否が応でも体感することになります。

その結果、僕らコンサルタントは「全体を把握する力」「全体をブレイクダウンする力」を手に入れるわけです。(力というか意識というか・・・)

定常業務ベースで働く大手事業会社の方々

勿論事業会社でもプロジェクトベース働く部署もありますので、一般論的に語るのは危険ですが、定常業務ベースで働くことが大手事業会社では圧倒的にメジャーだと思います。
定常業務ベースで働く場合は、目の前の業務を極める事を求められます。

ですので全体を把握する必要性がなく、且つ全体を把握できるような社内整備が不十分なため、把握しようと試みても困難な状況があるようです。

全体を把握できないとなると、当然ブレイクダウンすることもできないので、ブレイクダウンする力も培われません。

全体を把握・ブレイクダウンできないと迷子になる

これまで定常業務ベースで働いてきたがプロジェクトベースの働き方に変わった(プロジェクトにアサインされた)というのが今のクライアントの現状です。
となると当然上記の例に漏れず、全体を把握・ブレイクダウンできないので、皆が揃いも揃って迷子になります。

その結果、必要のない作業に手を付けてしまったり、スケジュール通りに作業を進められなかったりするわけです。

将来的にどんなキャリアを描くかに大きく依存しますが、「目の前の業務を極める」よりも、「全体を把握・ブレイクダウンする力」を得た方が横展開が効き易いんじゃないかなぁ常駐を経験してみて思った次第です。