戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

定期的なコミュニケーションの有効性

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離職率が高いコンサル業界において(そもそも退職者のことを卒業生と呼ぶ)、僕らコンサルタントは常に転職というオプションを片手に仕事をしています。
転職理由には新たにチャンレンジしたいことができた等のポジティブな理由もあれば、自分では変え難い何かの前から去るため等のネガティブな理由もあります。

特にネガティブな理由で転職を選択する人たちと話していて面白いなと思ったのは、彼ら/彼女らは共通して上位者とのコミュニケーションが不足していたということです。

コミュニケーション不足が生み出す「溝」

自分で変え難い何かというのは、上位者や上位者以外のチームメンバー、会社の制度、アサイン先など様々です。
上位者が無能だったり、性格が合わなかったりすればもうチェックメイトですが、それ以外の理由であれば上位者としっかりコミュニケーションを取って、良好な関係が築けていれば、辞めるに値するような問題にはなりません。
本来人間に備わるべき感情が備わっていれば、お世話になっている人の下をネガティブな理由で去れるわけがありませんから。
一方、コミュニケーション不足で上手くメンバーの不満やニーズを汲み取れる(聞いてあげる)ような機会がないと、必然的にメンバーの不満は蓄積し、「溝」が生まれてくるわけです。
これは塵も積もればというやつで、後から振り返れば取るに足らないことでも、日々の蓄積で簡単に「溝」は生まれます。
(で、こういうタイミングにエージェントから連絡が来て、話に飛びついてしますわけです)

できるマネジメントのコミュニケーション

「この人できるなー」と思うマネジメントは、どんなに忙しくても下位者とのコミュニケーションの時間をしっかり確保している人です。
頻度としては1~2週間に1度くらいで、一回あたり10~15分程度でも十分だと思います。

コミュニケーションの場において、メンバーの不満やニーズを汲み取ること勿論、しっかりと褒めて(「頑張ってくれた有難う。評価してるよ」)あげることも重要です。

昨晩、常駐プロジェクトで相当フラストレーションを溜めている中、パートナーとのコミュニケーションの時間がセットされました。
少し白々しいなと思いつつも、絶妙なタイミングでのセット(恐らく僕が漏らした不満をどこかから察知したのでしょう)やこちらの不満をを吸い上げながら重要感を与えるコミュニケーションに、この辺がパートナーたる所以なんだなぁと感じずにはいられませんでした。