「最初に入る会社はすごく重要だよ。なぜならその会社の"当たり前"は自分の"当たり前"になるから」
誰だったか僕自身が就活をしていた時に言われた言葉です。
では、コンサルファームの当たり前とは何か。
いくつかあると思いますが、今回は中でも悪名高い「詰め」について改めて思ったことを書きます。
「5W1H」で如何なる状況でも詰める!
コンサルタントとして数年働くと、多くの同僚がダウンしていくのを見ることになります。
それは耐え切れないほどの激務だったから?
いや、それは理由の一つですが、決定打ではありません。
もし「激務」が決定打であれば、他の業種でもいくらでもダウンする人が出ているはず。(皆さんが想定しているよりも多く)
じゃあ決定打は?
それは「詰め」です。そしてその「詰め」はコンサルらしく「5W1H」に則ったもので、如何なる状況でも詰めることができます。
「なんでそう思ったの?」「ん?なんですぐに答えられないの?」「なんでレビュー前に答えれる準備していないの?」「じゃあいつになったら答えれるの?」「なんで今日中じゃなくて明日なの?」「どうすれば今日中にできるか考えた?」
一通りいじめた後に、レビュアーは自分の作業に入ります。
キーボードを叩く音のみが流れる中「あの・・・◯◯ということで再度検討したいと思います」と口を開くと、「ん?なんでそう思ったの?」と終わりなき旅が始まります。
勝つべき敵は誰なのか
「クライアントが生き残るためにどうするか」
これがコンサルタントが解くべき問いです。
しかしながら、自身の身の危険が迫っている中でクライアントが生き残るのを心配するなんてなんともおこがましい。
(というか、メンタル的に厳しい)
ここまで来ると、自身の敵とはクライアントの競合ではなく、自身の上位者(レビュアー)なのです。
信頼を勝ち取るまで続く「詰め」。勝ち取ったと思ったら終わるプロジェクト。
自分の身は自分で守る。そのために僕らはどんどん理論武装し、物事を理詰めで考える力が養われていきます。
そして思うのです。「あの時の「詰め」があったから自分は成長できたんだ・・・!」と。(実際のところ、コンサルしか経験したことのない僕のは分かりません)
このようにコンサル名物の「詰め」が脈々と引き継がれていくのです。