今回転職を決断する上で最大のハードルになったのが「居心地」でした。
正直、今の自分にとってコンサルファームは最高に居心地良い。
もちろん、現状に対して何かしらの不満や物足りなさを感じているからこそ、転職という選択肢が出てくるのですが、それに目を瞑って過ごせてしまうような環境でした。
(まだ辞めてませんが)
頑張れば頑張った分、「居心地」が良くなる環境
コンサルファームでは、頑張れば頑張った分居心地が良くなります。
は?何言ってるの?そんなの当たり前じゃん。
と思った方、社会はそう甘くないようです。
「出すべきアウトプットが出ればいい」という思想のコンサルファームでは、日中にデスクに突っ伏して寝ていようとも、音楽を聞きながら仕事をしていても何も言われません。出社や退社時間、ランチタイムも自由。
究極、1日家で仕事をするというプレーもできてしまいます。
そう、出すべきアウトプットが出ていれば。
たしかにハードワークだし、それに比べれば決して満足できる給与ではありませんが、頭が悪くて何言っているか分からない、仕事の質が低すぎるという人はほぼいないので、その点で異常なストレスを感じることもありません。
一方で、例えば某大手金融機関では、営業で頑張って結果を出しても、結果を出していない、年次が上の人から「書類をめくる際の音がうるさい」だの「座り方がだらしがない」だの口うるさく言われる世界があるそうです。(出所:某金融機関に勤める知人)
それもビジネススキルだと言われればそこまでですが、仕事での結果を出すだけでは十分ではなく、飲み会での盛り上げや合コンのセッティングなんかも求められてしまう世界があるわけです。
「まぁしばらくこのままでいいか」
もともとコンサルを通過点と考える人が多いため、ファーム内ではなんら躊躇いなく「辞める」「転職する」という話がなされています。
しかし、ここでこの「居心地」がハードルになるわけです。
まだ見ぬ未知の魅力的な企業に夢を膨らませるも、現状は今すぐに行きたい企業はない。
まぁ給与も絶望的に悪いわけじゃないし、ファームにいる限り社格は保たれる。
「そんなに焦って探す必要ないか」と、とりあえず目の前のプロジェクトに没頭する。
でも、未知の魅力的な企業は自ら現れてはくれない。
そしてまた思うわけです。「まぁしばらくこのままでいいか。だって給与も悪くないし、社格だって保たれるし、ある程度自由にできるんだから」と。
兎に角、行動するしかない
一つはっきりしているのは「まぁしばらくこのままでいいか」では現状は何も変わりません。
どこかでこっそりヘッドハンターが見ていて、ある日突然破格の年棒を提示されるなんて漫画みたいな展開は待っていません。
もし現状に不満や物足りなさがあり、或いは長期的なコンサルキャリアを考えていないのであれば、兎に角、行動するしかありません。
僕自身、この「居心地」が行動しないことを何度も正当化しようとしました。
なんならそれで直近1年くらいは転職しなかった自分がいます。
「居心地」の良い環境を捨て、新たな場所に移るといのは生物として論理から外れた行動なのかもしれません。
ですが、実現したい未来を手に入れるためには、兎に角、行動するしかないのです。