近年、急速に規模を拡大するコンサルティングファームは、人材の質を維持できなくなっているようです。
それは、現在ファームで働く現役のコンサルタント方が実感されていることでしょう。
僕自身も、現役コンサルタントからそうした不満をよく聞きます。
彼らとしては、「コンサル業自体は楽しいけど、質の低い人と働くのは嫌」ということのようで、不満とセットで転職の話が出てきます。
転職となると、特に戦略ファームの方は、プライベートエクイティファンド(PE)への転職というのは一度は選択肢に入ってくるでしょう。
今回は「とりあえずプライベートエクイティファンドについて知りたい」と言う方向けにおすすめの本をご紹介します。
①バイアウト-産業と金融の複合実務
スカイマーク等に投資していることで知られるインテグラル代表の佐山さんが書いた本です。
PEファンドの活動が明示されており、PEファンドが何なのかを把握できます。
エージェントにも必ずオススメされる本で、PEファンドを目指す人/少しでも検討している人にとっては必読本です。
②ブラックストーン
PEファンドの歴史を紐解いた本です。
KKR、Carlyleと3強を構成するBlackstoneの設立背景からその変遷。
彼らが何を考え、どう行動してきたか。
時代と共に変化する彼らの投資スタイルや、界隈では有名なRJRナビスコの巨額買収等を色鮮やかに描いたドキュメント本です。
PEファンドで働いている人にはオススメされた本で、個人的には絶対に読んでおくべき本だと思います。
③カーライル
カーライルの実際の投資事例を複数提示しながら、PEファンドとは何か、その価値とは何かを解説した本。
書籍名は「カーライル」ですが、カーライル固有の話は一部分で、全体的にPEファンド全体に当てはまる話になっています。
一度は聞いたことがある日本企業が題材となっているので、親近感を持ちながら、よりリアルにイメージして読み進めることができます。
最後に僕自身が書いたPEファンドの概要をまとめた記事と、他サイトのコンサル出身者がどの程度PEファンドにいるかということを調査した記事を載せておきます。
興味のある方は読んでみてください。