戦略コンサルの備忘録

戦略コンサルタントとして日々感じたことや考え方ことの備忘録(On-Off問わず)。学生や他業界の方には戦略コンサルとしてのキャリアを考えるきっかけを、同業の方には日々の学びや苦悩をシェアすることが目的です。

閉じた世界の常識

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今日、常駐プロジェクトが始まって一番驚いたことがありました。

現在、常駐先ではプロジェクトに直接関係ない内部資料でもシェアされています。
今朝、一本のメールと共に内部資料がシェアされました。

なんの収益も生まない幼稚な出張レポート(感想文)

シェアされてきたファイルを開くと、それはある社員の方が書いた海外出張のレポートでした。
コンサルファームに勤務していると出張レポートと言うものを見る機会がないので、興味本位で読んでみることに。

そこには開いた口が塞がらなくなるような幼稚な感想が書かれていました。
「生の声を聞いてためになった」「現地における自社製品のプレゼンスの高さを目の当たりにして自信がついた」「ユーザーから良いフィードバックを貰えてモチベーションが上がった」等々
レポートという名の感想文の後半部に差し掛かるころには開いた口が塞がらなくどころか、口がどこにあるか忘れるレベルでした。

小学生などが書く感想文の例に漏れず、そこには何の示唆もなく、ただただ衝撃を受けました。コンサルファームでこんなアウトプット出したら2秒でクビになります。

閉じた世界の常識の恐ろしさ

そのレポートを読んで僕が思ったのは「レベル低いなぁ」ではなく「閉じた世界の常識って怖いなぁ」です。

今のクライアント企業には僕の友人・知人も社員として働いており、上からで恐縮ですが、僕自身は彼らを賢いと思っています。(勿論全員ではありませんが)
そしてこのレポートを書いた社員の方も、恐らく賢い方なのだと思います。

ただ、こうした内容のレポートを書くという閉じた世界(企業内)の常識があり、社員の持つ賢さを押し殺し、極めて価値のない感想文を生み出してしまったわけです。
(この手のレポートを書く場合はこれまでレポートを書いてきた先輩社員のものを参考に書いているはず。つまり、代々受け継がれてきた負の伝統なわけですね)

閉じた世界の常識は諸刃の剣で、高い基準が常識とされていればポジティブに働きます。
とは言え、基準の高低は相対的なものであるため、コンサルファームの基準が大手事業会社のそれより高くても、イケイケスタートアップやPEファンドから見れば低いかもしれません。

いずれにせよ、閉じた世界に閉じ込まらず、外の世界に目を向けることの大切さを痛感した出来事でした。