戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

「暴言/詰め」と成長の関係

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今日は常駐先がプレミアムフライデーということで早めの退社。
プレミアフライデーなるものが世の中で叫ばれるようになり、まさか自分に適用される日が来るなんて思いもしませんでしたが、日頃の行いを神様は見ているものですね。

常駐プロジェクトではそんな恩恵を受けられる一方、自社オフィスと比較し色んな制約が発生します。
音楽を聞いたり、眠くなったら仮眠を取ったりと、お客さん先なので当然ですが色んな自由が制限されます。
まぁ音楽も仮眠も我慢できるのですが、結構辛いのが「下位者へのレビュー」で凄い気を使うことです。

詰めると印象が悪くなる

僕自身はあまり詰めるようなタイプではないのですが、「さすがにこのアウトプットは・・・」みたいなものが出てくると”然るべき”詰めは意識的に行うようにしています。
自社オフィスでレビューする場合は、何も気を使わずにレビューできるのですが、常駐先のお客さんの前で下位者を詰めるかどうかというのは結構頭を悩ませています。
あまり詰めていると和気藹々と働くお客さんの雰囲気も悪くなりますし、僕らコンサルタントへの印象も悪くなりかねません。

“然るべき”暴言・詰めは成長を促す

豊田真由子衆議院議員の暴言・暴力が最近メディアを賑わせていますね。

www.huffingtonpost.jp

正直、この件に関して詳しいことは何一つ知らないのですが、暴力を除けば、多少の暴言というのはコンサルファームでは日常茶飯事です。
「どんだけ頭悪いんだ」「頭、大丈夫?」「こんなクソみたいなアウトプットしか出せないなら辞めた方がいいよ」みたいな暴言から(これらの暴言はかなり過激な方ですし、僕はこういうことは言いません)、
「何でそう思ったの?ファクトは?ソースは?は?」みたいな詰めまで、毎日どこかから聞こえてきます。

たしかに言われたほうは精神的にキツい想いをします。(僕自身も経験があります)
ただ、暴言を吐かれる、詰められるだけの理由が必ずあります。
人間には防衛本能というすごい能力が備わっていて、精神的なキツい想いを回避しようと、徹底的に理論武装を行うように脳が働き、それに応じてアウトプットのクオリティどんどん良くなっていきます。

繰り返しになりますが、前述の豊田議員の暴言が”然るべき”ものであったかは正直よく知りません。(少なくとも暴力はアウトですね)
しかし僕自身のコンサルキャリアを振り返り、”然るべき”暴言や詰めがあったからこそ今の僕があるんじゃないかなぁと思います。
(まぁ成長エンジンは人それぞれで、詰められるのに向いてない人/褒められて伸びる人など、様々なので一概には言えませんが)