戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

プロジェクトは「パズル」のようなもの

クライアントと協業する上で、僕らコンサルタントへ期待の一つとして、「クライアントの目線上げ」をすることがあります。(まぁ言葉を選ばずに言うとレベルアップさせて上げることです) これまで全体像を見失いがちのクライアントに対して「論点思考」だの…

部門間の"溝"と権力争い

普段、コンサルファームに勤務していては感じることができない部門間の"溝"について。コンサルファームでは、フロント(コンサルタント)とバックオフィスという区切りはあっても、事業会社のように複数の事業部があるわけではありません。ファーム内にいる…

コンサルファームを"いつか"辞めるなら事前にエグジット条件を決めておく

今日、常駐先のクライアントとランチに行った際、「XXXさんは何の専門家なんですか?」と聞かれました。「(何の専門家って言われてもな・・・)今まではXXXやXXX関連のプロジェクトをやってきました・・・」と、答えに困り提案書のレジュメに書いてあるよう…

会議が生み出す非効率性

本やネット記事で生産性向上の方法として会議にメスを入れることがよく取り上げられています。 これまでそうした本の見出しや記事のヘッドラインを見ても、僕自身は全く興味を惹かれませんでした。 しかしながら、常駐を体験してみて「たしかにメスを入れる…

英語を取り巻くコンサルティング業界の動向

今日は最近増えてきた「英語採用」なるものについて書きたいと思います。(「英語採用」という言葉は僕が勝手に付けました) まだコンサルファームが日本に上陸して間もない頃、英語力はコンサルタントの必要条件だっと思います。ところが、コンサルティング…

ポストコンサルキャリア~PEファンド

以前、ポストコンサルキャリアとして「起業」に関する情報(コンサル出身の起業家)を取り纏めましたが、今後も僕自身が検討するポストコンサルキャリアについて書籍やネット、当該領域で働く人の話を聞くなどして集めた情報を纏めていきたいと思います。 ww…

「暴言/詰め」と成長の関係

今日は常駐先がプレミアムフライデーということで早めの退社。プレミアフライデーなるものが世の中で叫ばれるようになり、まさか自分に適用される日が来るなんて思いもしませんでしたが、日頃の行いを神様は見ているものですね。 常駐プロジェクトではそんな…

コンサルファームへの中途入社のメリット

事業執行に関与したことがないのに、コンサルティングサービスを提供する矛盾というのは、僕みたいに新卒でコンサルティングファームに入社した場合、必ずと言っていいほど感じます。 そうした矛盾は、常駐を始めて更に強く感じるようになりました。 現場を…

コミュニケーションで重要なことは「相手に期待する反応を明示する」こと

定型分のメールではコミュニケーションは成立しない 常駐先で最もストレスを感じることの一つがメールでのコミュニケーションです。 例えば、「共有します」とだけ書かれて大量の資料が送られてきます。 残念ながら資料をチェックする以外にも沢山やるべきこ…

コンサルタントに求められる「想い」

常駐を始めて2週間が経過し、生活リズムにもだいぶ慣れてきました。 数ヶ月単位で検討テーマ・業界も違えば、チーム(上司・部下)もクライアントも変わる。場合によっては僕みたいに働く場所や勤務時間も大きく変わるので、多様な経験が詰めることに加え、…

プレゼンが上手いコンサルタントから学んだ2つのポイント

常駐先には週に1,2日プロマネが来ている状況です。(勿論フルタイムではありませんが) 今日はある件でクライアントとミーティングがセットされており、プロマネ・僕でプレゼンを行いました。 (通常の常駐業務に加えて、この日のプレゼン資料作るの地味に辛…

コンサルタントに適性がある人の3つの特徴

これまで何度か書いていますが、戦略コンサルタントにキャリアチェンジしようと考えている知人(やそのまた知人)が増えており、相談に乗る機会が多くなりました。 その中で、実際問題「この人向いてないだろうなー」という人も残念ながらいます。 それらを…

有意義な会議を行う上で意識すべきこと

さて、常駐プロジェクトも段々落ち着いてきて、「この先の不安」という精神的なストレスがだいぶ軽減されてきました。 やはりプロジェクトの立ち上がりはクライアントやプロマネの期待値、チームメンバーのパフォーマンス等、把握して適切なプログラムを構築…

チャンスかどうかは自分次第

常駐プロジェクトが開始して2,3日経ってから常駐プロジェクトってこんなもんかぁという少し斜めに構えた感じになっていました。正直、不満を挙げればキリがないし、最早トイレの水道の水圧にさえも文句を言いたくなっている状況です。 と、まぁ冗談は置いて…

「お金」ではなく「インパクト」

常駐を始めて少しずつスコープ外の相談を受けるようになりました。 コンサルティングファームにとっては、こうやってクライアントの傍にメンバーを置いておいて、いつでもニーズを聞き取れるような体制を整備することが戦略なので、ファームの戦略の一部とし…

脱「ハキハキ」キャラ

これまで僕自身は若さを全面に押し出した活気がある「ハキハキ」キャラとして自分を売ってきました。 学生時代のインターンから入社1,2年はそれでも良かったかもしれませんが、そのキャラの賞味期限はそう遠くない未来にやってきます。 教えて貰う側の新人に…

コンサルファームで身に付く「全体を把握する力」「全体をブレイクダウンする力」

コンサルファームで働くことで得ることができる「全体を把握する力」「全体をブレイクダウンする力」っていうのは大きなメリットの一つだなとクライアント先に常駐して強く実感しました。 プロジェクトベースで働くコンサルタント コンサルタントとして働く…

常駐プロジェクトの不満

さて、常駐を開始して一週間が経過しました。 コンサルファームとの異なる勤務スケジュール、仕事の進め方に戸惑いながらも新鮮さを感じながら一週間を過ごすことができました。 とは言え、二週間目に突入するとさすがに新鮮さは薄れ、刺激の足りなさの方に…

ポストコンサルキャリア ~ 起業した先人達

以前も書きましたが、コンサルティングサービスにはコモディティ化の流れができています。コモディティ化した事業の行き着く先は「価格競争」です。毎年数千万~数億円をポケットに入れているパートナー陣が元の生活に戻ることなどできるわけもなく、「価格…

コンサルタントの息抜き方法

我々コンサルタントは日々膨大な業務量を裁かなくてはならないため、自然と労働時間が長くなります。そうした状況下で、作業効率を図るべく各種ショートカットやExcelの関数を身に付けることは勿論のこと、息抜きの方法を身に付けておく必要があります。 今…

常駐先の勤務スケジュール

事業会社に常駐してみて勤務スケジュールのギャップにカルチャーショックを受けたので是非同業のコンサルタントの方々に共有したいと思い筆を取りました。(サンプル数が1社のためこれが唯一絶対の勤務スケジュールではないと思います) 8:30前 出社 めちゃ…

ランチタイムと満員電車

常駐生活で最もきついと感じるのは時間的な拘束です。 勤務時間(出社・退社)が明確に決まっていないコンサルファームとは対照的に、事業会社では勤務時間が明確に決まっています。朝の決まった時間に出社するために、毎朝満員電車で息の詰まる想いをしなく…

「明日のタスク」が見えないこと

さて、常駐プロジェクトです。 突発的な対応事項があまりにも多く、想定していたスケジュール通りに進めることがtoo hardであるという事前の想像との大きなギャップがあります。コンサルタントのみでプロジェクトを回す場合は、ある程度同じ能力や時間感を持…

知らないことを「知らない」と言う勇気

常駐していると、「本当はスコープ外じゃない?」「そこの担当はクライアントってことで握っていたはずじゃ・・・」みたいな作業が嫌と言うほど振ってきます。そこを冷酷に切り捨てられないのが日本人で、「Client First」の大義名分の名の下に頑張って引き…

当事者意識

常駐プロジェクトが今日から始まりました。初日の感想としては想像以上に楽しいです。(いつまでこの感覚が続くか分かりませんが。笑) これまでの非常駐型のプロジェクトでは、どんなに魂を入れ込んだつもりになっても、我々が考えた案をクライアントにぶつ…

コンサルティング業界を知る

転職が一般化してきたことに加え、コンサルファーム各社が積極的に採用を行っていることもあり、最近僕の周りにもコンサルファームを転職先として検討する人が増えてきました。 で、よく聞かれるのは「コンサルって結局何やってるの?」という質問です。 こ…

外資系コンサルファーム vs 日系コンサルファーム

これまで何回か書いてきましたが、最近事業会社からコンサルファームに転職を考えているという人に相談を受ける機会が増えてきたので、ファームへの転職を考える人の参考になればと思い、外資系コンサルファームと日系コンサルファームの差異について書きた…

目の前の仕事で結果を出す

長かった提案資料作成も今日で一区切り。 結局提案資料2本とお土産資料2本を作成しました。(お土産資料は提案なく上位者が企業を訪問する際に「最近こんなことがトレンドでして・・・」みたいな話のネタにするものです) 来週からいよいよ新しいプロジェク…

中途面接で感じる違和感を与えないことの大切さ

さて、提案資料の作成で少し余裕のオーラが出ていたのか今日は中途面接を担当することに。 中途面接は今回で3回目なのですが、今回改め感じたことを備忘録として残しておきたいと思います。 面接で大切なことは違和感を与えないこと コンサルファームに限っ…

コンサルタントのプロジェクト準備

さて、提案資料の作成に関与し始めてから一週間が経過しました。 提案資料の作成は通常のプロジェクトワークと比較して楽なのは有り難いのですが、やはり楽だと刺激が足りなくて飽きますね。ハードワークをしている時は楽を求めるのに、楽になるとハードワー…