戦略コンサルタントの備忘録

新卒でコンサルファームに入社した戦略コンサルタントの備忘録。コンサルキャリアを考える材料をシェアすることが目的です。

2017-01-01から1年間の記事一覧

異なる文化の異なるコミュニケーション

僕らコンサルタントはコミュニケーションにおいて、ストレートに物事を伝え、あらゆる面で曖昧さを残さないことが求められます。 一方、今の常駐先(大手事業会社)では、遠まわしに物事を伝え、敢えて一定の曖昧な部分を残すようなコミュニケーションが行わ…

トレンドには”とりあえず触ってみる”

コンサルタントの仕事と直接関係ないのですが、最近スマホのアプリゲームをやっています。 僕自身、新しいモノやサービスを”とりあえず触ってみる”というのが苦手で、今回はかなり重い腰を上げてアプリをダウンロードしました。 トレンドに乗る 少し前にARと…

常に新しい刺激があるコンサルタントの仕事

大学を卒業しコンサルタントとして働き始め、今回のプロジェクトで初めてクライアントの研究開発施設なるものに行く機会を貰いました。 プロジェクトのテーマが新製品のマーケティング戦略策定ということで、研究開発部門の人たちへインタビューを行うことに…

プレゼン資料は「台本」ではない

今日、いつもの様に常駐先で仕事をしていると突然クライアントから「ねえねえ、ちょっと・・・」と話し掛けられました。話の内容としては「サプライヤーとのミーティングに参加して欲しい」とのことでした。「僕が出席する意味とは???」と頭の中にクエッ…

今すぐコンサルタントが転職エージェントに登録しておくべき理由

コンサルタントが転職エージェントに登録する意義 ずっと同じファームに所属して骨を埋める覚悟がある人は別ですが、それ以外の方は基本的に今すぐ転職エージェントに登録しておいた方が良いと思います。 ①エグジット条件のブラッシュアップ 先日、いつか辞…

コンサルファームの英語事情

先日、「英語を取り巻くコンサルティング業界の動向」という記事を書いたところ、英語に関して幾つかの問い合わせがあったので、今日はコンサルファームの英語事情について書きたいと思います。 www.strategyconsul.com 入社試験:一部ファームでは必須程度 …

閉じた世界の常識

今日、常駐プロジェクトが始まって一番驚いたことがありました。 現在、常駐先ではプロジェクトに直接関係ない内部資料でもシェアされています。今朝、一本のメールと共に内部資料がシェアされました。 なんの収益も生まない幼稚な出張レポート(感想文) シ…

プロジェクトは「パズル」のようなもの

クライアントと協業する上で、僕らコンサルタントへ期待の一つとして、「クライアントの目線上げ」をすることがあります。(まぁ言葉を選ばずに言うとレベルアップさせて上げることです) これまで全体像を見失いがちのクライアントに対して「論点思考」だの…

部門間の"溝"と権力争い

普段、コンサルファームに勤務していては感じることができない部門間の"溝"について。コンサルファームでは、フロント(コンサルタント)とバックオフィスという区切りはあっても、事業会社のように複数の事業部があるわけではありません。ファーム内にいる…

コンサルファームを"いつか"辞めるなら事前にエグジット条件を決めておく

今日、常駐先のクライアントとランチに行った際、「XXXさんは何の専門家なんですか?」と聞かれました。「(何の専門家って言われてもな・・・)今まではXXXやXXX関連のプロジェクトをやってきました・・・」と、答えに困り提案書のレジュメに書いてあるよう…

会議が生み出す非効率性

本やネット記事で生産性向上の方法として会議にメスを入れることがよく取り上げられています。 これまでそうした本の見出しや記事のヘッドラインを見ても、僕自身は全く興味を惹かれませんでした。 しかしながら、常駐を体験してみて「たしかにメスを入れる…

英語を取り巻くコンサルティング業界の動向

今日は最近増えてきた「英語採用」なるものについて書きたいと思います。(「英語採用」という言葉は僕が勝手に付けました) まだコンサルファームが日本に上陸して間もない頃、英語力はコンサルタントの必要条件だっと思います。ところが、コンサルティング…

ポストコンサルキャリア~PEファンド

以前、ポストコンサルキャリアとして「起業」に関する情報(コンサル出身の起業家)を取り纏めましたが、今後も僕自身が検討するポストコンサルキャリアについて書籍やネット、当該領域で働く人の話を聞くなどして集めた情報を纏めていきたいと思います。 ww…

「暴言/詰め」と成長の関係

今日は常駐先がプレミアムフライデーということで早めの退社。プレミアフライデーなるものが世の中で叫ばれるようになり、まさか自分に適用される日が来るなんて思いもしませんでしたが、日頃の行いを神様は見ているものですね。 常駐プロジェクトではそんな…

コンサルファームへの中途入社のメリット

事業執行に関与したことがないのに、コンサルティングサービスを提供する矛盾というのは、僕みたいに新卒でコンサルティングファームに入社した場合、必ずと言っていいほど感じます。 そうした矛盾は、常駐を始めて更に強く感じるようになりました。 現場を…

コミュニケーションで重要なことは「相手に期待する反応を明示する」こと

定型分のメールではコミュニケーションは成立しない 常駐先で最もストレスを感じることの一つがメールでのコミュニケーションです。 例えば、「共有します」とだけ書かれて大量の資料が送られてきます。 残念ながら資料をチェックする以外にも沢山やるべきこ…

コンサルタントに求められる「想い」

常駐を始めて2週間が経過し、生活リズムにもだいぶ慣れてきました。 数ヶ月単位で検討テーマ・業界も違えば、チーム(上司・部下)もクライアントも変わる。場合によっては僕みたいに働く場所や勤務時間も大きく変わるので、多様な経験が詰めることに加え、…

プレゼンが上手いコンサルタントから学んだ2つのポイント

常駐先には週に1,2日プロマネが来ている状況です。(勿論フルタイムではありませんが) 今日はある件でクライアントとミーティングがセットされており、プロマネ・僕でプレゼンを行いました。 (通常の常駐業務に加えて、この日のプレゼン資料作るの地味に辛…

コンサルタントに適性がある人の3つの特徴

これまで何度か書いていますが、戦略コンサルタントにキャリアチェンジしようと考えている知人(やそのまた知人)が増えており、相談に乗る機会が多くなりました。 その中で、実際問題「この人向いてないだろうなー」という人も残念ながらいます。 それらを…

有意義な会議を行う上で意識すべきこと

さて、常駐プロジェクトも段々落ち着いてきて、「この先の不安」という精神的なストレスがだいぶ軽減されてきました。 やはりプロジェクトの立ち上がりはクライアントやプロマネの期待値、チームメンバーのパフォーマンス等、把握して適切なプログラムを構築…

チャンスかどうかは自分次第

常駐プロジェクトが開始して2,3日経ってから常駐プロジェクトってこんなもんかぁという少し斜めに構えた感じになっていました。正直、不満を挙げればキリがないし、最早トイレの水道の水圧にさえも文句を言いたくなっている状況です。 と、まぁ冗談は置いて…

「お金」ではなく「インパクト」

常駐を始めて少しずつスコープ外の相談を受けるようになりました。 コンサルティングファームにとっては、こうやってクライアントの傍にメンバーを置いておいて、いつでもニーズを聞き取れるような体制を整備することが戦略なので、ファームの戦略の一部とし…

脱「ハキハキ」キャラ

これまで僕自身は若さを全面に押し出した活気がある「ハキハキ」キャラとして自分を売ってきました。 学生時代のインターンから入社1,2年はそれでも良かったかもしれませんが、そのキャラの賞味期限はそう遠くない未来にやってきます。 教えて貰う側の新人に…

コンサルファームで身に付く「全体を把握する力」「全体をブレイクダウンする力」

コンサルファームで働くことで得ることができる「全体を把握する力」「全体をブレイクダウンする力」っていうのは大きなメリットの一つだなとクライアント先に常駐して強く実感しました。 プロジェクトベースで働くコンサルタント コンサルタントとして働く…

常駐プロジェクトの不満

さて、常駐を開始して一週間が経過しました。 コンサルファームとの異なる勤務スケジュール、仕事の進め方に戸惑いながらも新鮮さを感じながら一週間を過ごすことができました。 とは言え、二週間目に突入するとさすがに新鮮さは薄れ、刺激の足りなさの方に…

ポストコンサルキャリア ~ 起業した先人達

以前も書きましたが、コンサルティングサービスにはコモディティ化の流れができています。コモディティ化した事業の行き着く先は「価格競争」です。毎年数千万~数億円をポケットに入れているパートナー陣が元の生活に戻ることなどできるわけもなく、「価格…

コンサルタントの息抜き方法

我々コンサルタントは日々膨大な業務量を裁かなくてはならないため、自然と労働時間が長くなります。そうした状況下で、作業効率を図るべく各種ショートカットやExcelの関数を身に付けることは勿論のこと、息抜きの方法を身に付けておく必要があります。 今…

常駐先の勤務スケジュール

事業会社に常駐してみて勤務スケジュールのギャップにカルチャーショックを受けたので是非同業のコンサルタントの方々に共有したいと思い筆を取りました。(サンプル数が1社のためこれが唯一絶対の勤務スケジュールではないと思います) 8:30前 出社 めちゃ…

ランチタイムと満員電車

常駐生活で最もきついと感じるのは時間的な拘束です。 勤務時間(出社・退社)が明確に決まっていないコンサルファームとは対照的に、事業会社では勤務時間が明確に決まっています。朝の決まった時間に出社するために、毎朝満員電車で息の詰まる想いをしなく…

「明日のタスク」が見えないこと

さて、常駐プロジェクトです。 突発的な対応事項があまりにも多く、想定していたスケジュール通りに進めることがtoo hardであるという事前の想像との大きなギャップがあります。コンサルタントのみでプロジェクトを回す場合は、ある程度同じ能力や時間感を持…